「夜は短し歩けよ乙女」森見登美彦
○心に残る「一冊」との出会いは?
あまり正確には覚えていないのですが、、社会人になってすぐくらいだったと思います。
関西での就職が決まり、会社の寮に入ったのですが、知り合いもほとんどおらず1人で過ごしてばかり。
小説を読むのはもともと好きだったので、本屋で平積みになったこの本を手に取って読んでみた、、
そんな形で出会った本だったと記憶しています。この本をきっかけに、森見登美彦さんの作品をいくつか読むようになりました。
○「一冊」について感じていることを自由に書いて下さい。
僕にとってこの本は、現実世界の中にファンタジーを見出してくれる存在です。
森見登美彦さんの本は京都を舞台にしたものが多く、
現実にある地名が作中でよく出てきます。
小説の中では、それらの場所で繰り広げられるちょっと不思議な物語や、
なんともアホらしく、けれどもエネルギーに満ちた青春の物語といった、
様々な世界が描かれています。
それらを読んでいると、
「その場所に行ったら、そんな世界に迷い込めるのではないか?」いう感覚になり、
以来僕は京都に足しげく通い、
そんな世界に迷い込むことをほんのり期待しているのです。
おかげで、そこそこ京都に詳しくなったという自負があります笑
なかなかクセのある作品かもしれませんが、ぜひ手に取り、
不思議な世界を覗き込んでみてください。
そして、迷い込んでみてください。
「日常に隠れたワクワクに気づく『きっかけ』」としての、一冊。
○「よのなか読書会」に参加して
自分と違う視点で読書をされている方も多く、新鮮だった。
熱いエピソードを聞けて、自分も元気をもらいました。
(投稿者:S.Mさん 写真と旅行が趣味の若者。特技はミスチルの曲イントロクイズ。苦手なことは、整理整頓。)